悲劇のヒロインから抜け出すと決めたら前向きになれた方法

エッセイ

変わるためには「気づき」から始まる

人は、「自分の発言によって作られている」と私は考えています。

どんな言葉を選び、何を口にするかはすべて自分で決められるからです。

かつての私は、ネガティブな発言ばかりしていました。自然とネガティブな物事にばかり意識が向き、しんどい毎日を過ごしていました。

けれどあるきっかけで考え方を変え、少しずつその毎日から抜け出すことができたのです。

今日はそんなお話を書いていきたいと思います。

この記事を読むにあたっての注意事項

これから書く内容は、人によっては心に刺さる部分があるかもしれません。
現実を突きつけられるのがつらいときや、今は心が弱っていると感じるときは、無理に読まないことをお勧めします。

それでも「なにかヒントになるかもしれない」と思う方だけ、この先へお進みください。

気づかないうちに悲劇のヒロインをアピールしていた

ネガティブな話題ばかりだった過去

自分の親が毒親と気づき、関係性が一番つらかった大学生の頃、私はずっと友人に話を聞いてもらっていました。

卒業して親の話をする機会は減りましたが、私はいつのまにか愚痴や不満を雑談として話す事が癖になっていました。

でも自分では気づいておらず「相談しているだけ」と思っていたのです。

そんなある日、高校時代の友人と久しぶりに食事した時も、無意識のうちにまた不平不満を話していました。

最初は普通に聞いてくれていましたが、話の終盤に友人が言った一言が、今でも私の心に残っています。

「そろそろ悲劇のヒロインやめたら?」

私は一瞬言葉を失いました。

正直に言うと腹が立ちましたし、悲しくもなりました。そして、人生で初めて言われた「悲劇のヒロイン」という意味を考え続けました。

私が出した結論

それから何日も考えた続けた末に、私のたどり着いた答えはこうです。

自分が親から受けた様々な苦痛は事実である。
けれど、それは他者には関係のないこと。
だから、当事者でもない人に、延々と暗い話をするのは間違っている。

私は、ネガティブな発言を「相談」「意見」「主張」と正当化していました。
でも実際には、無意識のうちに“私は悲劇のヒロインだ”というメッセージを周りに振りまいていたのです。

もちろん、愚痴を言うこと自体が悪いわけではありません。ストレス発散になるし、ときには必要なコミュニケーションです。
けれど、日常のほとんどがネガティブな話題ばかりになると、聞く側は嫌気が差し、やがて人は離れていきます。

逆に、同じように不満ばかり話す人が集まってきて、結局ネガティブを強化し合う関係になる。
それは私にとって不本意でした。だから「変わる」と決めました。

変わるために取り組んだこと

まず意識したのは「人前でネガティブな発言を控えること」。

もし否定的な発想が浮かんでも、その考え自体を否定するのではなく、別の側面やポジティブな要素はないか探してみる。

慣れないうちは反射的に否定的な発言やネガティブな発言をしてしまい、あとから反省することも多々ありました。

でも「次はこうしてみよう」と小さな実験を繰り返しました。
・言いたくなったら一度立ち止まる
・その発言が否定的でないか確認してから話す

一朝一夕で変われるものではありません。
苦しい時期もありましたが、「変わる」と決めたからこそ続けられました。

また過去に『ネガティブ思考から抜け出し、生きるのが少し楽になった話|ポジティブ思考の取り入れ方』という記事で、ネガティブ思考から抜け出すこつを書いていますので、気になった方は参考にしてみてください。

毎日が少しずつ楽になっていった

行動し始めてから、苦しさでいっぱいだった毎日が少しずつ楽になっていきました。

ひとり反省会ばかりで毎日落ち込んでいましたが、工夫がうまく行く日が増えると、自然と心も軽くなっていきました。

自分が悲劇のヒロインを演じていると認めることはとても苦しいことだと思います。

でも、悲劇のヒロインを訴えたところで、現実は何も変わりません。

同情は一時的で、永続しません。

本当の安定を得るためには、自分が変わるしかない。

自分を幸せにしてあげられるのは自分だけです。
そしてあなたは必ず自分を幸せにすることができます。

この記事が、「現状を変えたい」「自分を変えたい」と思う人の背中を、少しでも押せますように。

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