アダルトチルドレンや愛着障害をお持ちの方は、自己肯定感が低い傾向にあるかもしれません。
私もかつては、自己肯定感の低さから毎日のように「死にたい」と思い、周囲の出来事をすべてネガティブに捉えて苦しい日々を送っていました。
そんな私が変わるきっかけになったのが、前回の記事
『自己否定ばかりしていた私を救った、米津玄師の『WOODEN DOLL』』
で触れた、米津玄師さんの歌詞から学んだ「足るを知る」という考え方です。
ーーネガティブばかりに目を向けても誰も助けてくれないし状況も変わらない。状況や自分を変えられるのは自分だけだ。
それからは、いやな出来事が起きてネガティブな感情が沸いたとき、その中からポジティブな側面を探すよう意識するようになりました。
では、どうやってポジティブな側面を探すのか、私流の方法を紹介します。
例えば、急な夕立で帰れなくなったとき、多くの人はこう感じるでしょう。
ーー最悪。雨が上がるまで帰れない。時間の無駄だ。
これをポジティブに捉えると、
- 傘を持ってないのは最悪。でも、今帰ったらラッシュで混んでいたかもしれない。次の空いた電車でゆっくり帰れるな。
- 最悪。でも雨宿りの間に溜まっていたLINEの返信ができる。
- 最悪。でも、この雨で足止めされたおかげで、もしかしたら事故を避けられたかもしれない。
最後の例は少し上級ですが(笑)こうした発想の転換がポイントです。
大事なのは「感情を消さない」こと
ポジティブ思考は「ネガティブな感情をなかったことにする」ことではありません。
まずはしっかりと負の感情を感じて、自分に共感してあげることが大切です。
流れとしてはこうです。
1. ネガティブな感情が湧く。
2. 「イライラするよね」と自分に共感
3. ずっとイライラしてもいいことはないと切り替え
4. ポジティブな側面を探してみる
5. 「それならそこまでイライラしなくてもいいな」と気持ちが緩む
最初は難しく、無理にポジティブを探す自分に違和感を覚えたり、「これ意味あるの?」と思う瞬間が出てくるかもしれません。
私も初めの頃は「なんでポジティブな側面なんて探してるんだろう」と虚無感に襲われたときもありました。
でも繰り返すうちに、自然とポジティブな側面にも目が向くようになり、ネガティブな自分もポジティブな自分も共存できるようになりました。
今では、昔よりもイライラの持続時間が短くなったと感じています。
毎日憂鬱で、ネガティブ思考が止まらない方や、悪い出来事へのイライラが長引く方は、ぜひ試してみてください。
ただし、うつ病など診断のある方は、まず専門家に相談することをお勧めします。
今回の方法はあくまで私個人の成功体験です。万人に合うわけではありませんが、「これならできそう」と思えた方の参考になれば嬉しいです。
感情を無理に変えるのではなく、優しく方向を変えてあげるーーその積み重ねがあなたの毎日を少しずつ軽くしてくれるはずです。
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